改転の成仏
改転の成仏
がいてんのじょうぶつ
即身成仏に対する語。
女人や悪人がその身のままで成仏するのではなく、男子・善人と身を転じて成仏する事をいい、爾前諸経に説く成仏説を指す。
『開目抄』に「法華経已前の諸の小乗経には女人の成仏をゆるさず。
諸の大乗経には成仏往生をゆるすやうなれども、或は改転の成仏にして、一念三千の成仏にあらざれば、有名無実の成仏往生なり」(定五八九-九〇頁)とあるように、爾前の小乗経には女人の成仏を許さず、大乗経は許すようだけれども、それは歴劫、改転の成仏であって、真の成仏は法華経の一念三千による即身成仏でなければならない事が述べられている。
提婆品には悪人の代表とされるが提婆達多の成仏・竜女による女人の成仏を説き、日蓮聖人はこれによって挙一例諸として、すべての悪人・女人はその身にして成仏すると説く。
《『遺文辞典』教学篇「改転の成仏」の項》