こいつれいしょ
「こいちれいしょ」とも。
一例を挙げて他の諸の場合を例証すること。
『法華文句記』巻六に「但広略小異、挙一例諸」、『法華玄義』巻三に「仏為利根人、挙一而例諸」とある。
日蓮聖人は『開目抄』で、法華経提婆品の竜女の即身成仏はただ竜女一人の成仏ではなく、一切の女性の成仏を表すものであると述べる。
即ち「挙一例諸と申して竜女が成仏は末代の女人の成仏往生の道をふみあけたるなるべし」(定五九〇頁)と述べて、法華経の竜女成仏の普遍性を明かすのである。
《『遺文辞典』歴史篇「挙一例諸(こいちれいしょ)」の項》