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三種方便

さんしゅほうべん #212

三種方便

さんしゅほうべん

三方便ともいう。
台の『法華文句』第三巻に方便品の題を釈するとき、『法華経』の方便と他経の方便を区別するために説かれた。
(1)に法用方便(聴く人の力に応じて説かれた随他意の教法)、
(2)に能通方便((1)は真実の門に導き入るための通入の門でもあることをいう)、
(3)に秘妙方便(秘とは諸経に秘していたこと、妙とは方便を聞いて妙とすることをいい、釈尊一代の方便は皆、真実に導き入れるための施設であると開権顕実する今経の方便を指す)。
(1)、(2)が他経(爾前の諸経)であり(3)が法華経方便品である。
日蓮聖人遺文中『授職灌頂口伝鈔』に「次に南無妙法蓮華経方便品の観心とは、一心妙法蓮華経方便品なるが故に、三種の方便には絶待不思議の秘妙の方便ち我等が一心なり。 十如実相も衆生の心法なり、五仏の開権顕実も我等が一念なり」(定八〇一頁)と見られる。
《『遺文辞典』教学篇「三方便」の項》

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