常師報恩講
常師報恩講
じょうしほうおんこう
正中山法華経寺一世常修院日常に対しての報恩会をいう。
日常は俗名を富木五郎、諱を常忍(つねのぶ)、入道して常忍(じようにん)といい、聖人滅後に常修院と号し日常と称した。
早くから日蓮聖人に帰依し、聖人を外護し、自身も折伏弘通した大檀越で種々相伝を受け、殊に祈祷の相承を直伝されている。
こうして本宗の祈祷は聖人より日常に伝えられ、今日まで連綿と師資相伝されてきたものである。
この故に、古来祈祷勲功の先師として、日常に対し、常師報恩講が修せられているのである。
『祈祷故事略旨』には、毎歳二月、一〇月に東京府下で常師報恩講を開き「在京ノ験者ハ必ス法場へ出席スヘキ事」としている。
また明治三八年(一九〇五)日蓮宗法令では、加行志願者はその年一〇月二八日の常師報恩会に出席することを入行許可条件の一つにしている。
現在では、日常以来の修法先師の報恩のため「修法先師講」が毎年一〇月三一日に修され、入行志願者でこれに不参加の者は、入行の意志なきものとみなされ入行できないことになっている。