布教監
布教監
ふきょうかん
布教に関する事務を分掌する役職の名。
大正五年(一九一六)制定の布教条例によれば「布教ニ関スル事務ハ宗務院之ヲ統監シ、各教区ニ一名ノ布教監ヲ置キ之ヲ分掌セシム」と定め、その選任については管長が教区の僧侶中より任命。
任期を三年と規定している。
布教区画は宗会議員選挙区によっているので当時二〇教区あった。
同年八月、宗務院は二〇名の布教監を任命し、同一〇月九日番外令達「今般布教条例ニヨリ任命セラレタ布教監ハ当該教区ノ布教事務ヲ分掌スルモノニシテ、協議ヲ要スル場合、区内録司(現在ノ宗務所長相当職)ノ集会ヲ請シ、又ハ其施設ニ必要ナル告達ヲ発スルコト可有之、右ハ職務執行上自然ノ事ニ属スレバ和衷協讃シテ布教ノ伸張ヲ期スベシ」を録司宛に発し、事務執行上遺漏なきことを期すると共に、複数録所(現在の宗務所相当)を以て一教区を構成する場合に起りやすい問題処理などについても考慮を払った。
なお宗務院は布教旗(宗務院蔵)を制定し、これを各教区布教監に親授した(大正一〇年)。
その後教区は同一四年整理統合の結果一八となったので、布教監も一八名に減じた(昭和六年)。
同八年、布教条例を改正。
布教区画を宗務所管区とし、布教事務分掌を宗務所長とした。
これに伴い布教監の職が消滅したので、宗務院は八年四月この旨を各布教監宛に念達を発した。
《『日蓮宗法規』(大正一二年、昭和八年版)、『宗報』》