富楼那
富楼那
ふるな
Pūrṇaの音写。釈尊在世中の十大弟子の一人。
プールナマイトラーヤニーの子供であることから富楼那弥多羅尼子(Pūrṇamaitrāyaṇīputra)ともいう。
富楼那の弁ともいうように、弁論にすぐれ、説法第一といわれる。
数多くの言語を使いこなした富楼那は、最晩年、辺境の地スナーパランタ国で伝道・ 布教活動に励んだ。
旅立ちを前にして、富楼那の身を案じる釈尊と交わした問答の中で、非暴力・不抵抗の志を表明し、釈尊から称讃されている。
富楼那は、この地でひと夏をすごし、五百人の弟子を得て、その年、歿したと伝えられる。
法華経では五百弟子受記品で法明如来になるであろうと授記されている。
日蓮聖人は『開目抄』に二乗受難の例として、「富楼那は画瓶に糞を入ると嫌る」(定五六三頁)と説示し、これら二乗受難の文を挙げて、かかる二乗でさえも、法華経において成仏が許されたのであるから、二乗の法華経の行者守護は必定であると説く。
《『遺文辞典』歴史篇「富楼那」の項》