唱題【法式】
唱題【法式】
しょうだい
法華経の肝要の法たる南無妙法蓮華経の五字七字を唱えることをいう。
日蓮聖人は『法華題目抄』に「問うて云く、題目計を唱ふる證文これありや。
答えて云く、妙法華経の第八に云く、法華の名を受持せん物福量るべからず。
正法華経に云く、若し此経を聞て名号を宣持せば徳量るべからず。
(略)此等文は題目計を唱ふる福計るべからずとみへぬ。
一部八巻二十八品を受持読誦し、随喜護持等するは廣也。
方便品・寿量品等を受持し乃至護持するは略なり。
但一四句偈乃至題目計をとなふる者を護持するは要也。
廣・略・要の中には、題目は要の内なり」(定三九四-五頁)と示して、唱題を法華経受持の中心に置き、『報恩抄』に「一切衆生の盲目をひらける功徳あり。
無間地獄の道をふさぎぬ(略)」(定一二四八-九頁)と功徳の大なることを説いている。
そして、唱題の実際については、『充洽園礼誦儀記』「唱題」の項に「是ニ六法アリ」として(一)運心、(二)持念、(三)句逗、(四)音調、(五)威儀、(六)記数を挙ゲ、「厭怠疲倦シテ唱フベカラズ、散乱麁動ニシテ唱フベカラズ。
之ヲ苦シンデ唱フルハ愚ナリ。
之ヲ楽シンデ唱フルハ智ナリ。
悦楽シテ唱フルハ修練ノ志ニ在ルコトナリ。
(持念)。
南無妙ト唱エテ逗トシ、法蓮華経ト続唱スルハ、口ニ任セテ意ヲ用ヒザル故ナリ、妙法ノ字ヲ接連スレバ自然ニ散乱ヲ制スルノ妙アリ。
他ト声ヲ合ス時、南無ヨリ合シ、或ハ、蓮ノ字ヨリ合著スベシ。
(句逗)。
合掌ハ必ズ胸間ニ繋著スベシ、腹辺ニ墜落スベカラズ。
合掌能ク念心ヲ助ケ、放逸ヲ防グナリ。
(威儀)。
日課ノ勤修ニ
ハ、三百反バカリモ声声念不緩不急、不散不昏ニシテ勇猛精進ノ心ニ住シテ唱フベシ。
(略)最後ニ十唱バカリ別ニ緩声至誠ニ唱エテ、調ヲ改メテ音ヲ節シ、大衆ヲシテ専心繋念セシムベシ、(記数)」等とのべている。
また、唱題には太鼓で拍子をとることが一般的であるが、その打方には、幾通りかの法があり、その内の三種を次に挙げる。
唱題の際の打ち方には①一本桴で (右手) ● ● ● ● ● 南無妙 法 蓮 華 経 と五点打する法と、②二本桴で (右手)・ ● ● ● 南無妙 法 蓮 華 経 (左手) ・ ● ● と七点打する法と、同じく③二本桴で\\ (右手) ● ・ ● ● ・ ・ 南無妙 法 蓮 華 経 (左手) ・ ・ ・
《『日蓮辞典』「唱題」の項》
図版