五字七字
五字七字
ごじしちじ
南無妙法蓮華経の題目を五字七字の題目とよぶ。
『観心本尊抄』等に、末法の初めに地涌の菩薩が出現して妙法蓮華経の五宇を末代幼稚の者に服せしめる(定七一九頁)等と、日蓮聖人の唱題弘通の意義を表している。
ところで元来の趣意からすれば、妙法蓮華経の五字は経名・理法・法体を意味し、南無妙法蓮華経の七字はそれに帰依し、修行する意味であるが、日蓮聖人は「南無」に能証(智)と所証(境)の両意を含むとされた。
そこで「事行の南無妙法蓮華経の五字」(『観心本尊抄』定七一九頁)という表現がなされるゆえんがある。
われわれの帰依が南無妙法蓮華経によって確かめられるとともに、その当処に教が詮じ顕されるからである。
《『遺文辞典』教学篇「五字七字」の項》