万法一如
万法一如
まんぼういちにょ
万法とは諸法、万物をいう。
一は不二、如は不異の義。
万法は一の如=真如=真理であるという意味。
万法の当体として『諸法実相鈔』に「仏は仏のすがた、凡夫は凡夫のすがた」と説いている。
『万法一如鈔』に「万法一如とは、万法即一一に如也と云う事歟。将た又方法に帰して如也と云う事歟」(定二一八六頁)と万法一如に二種の解釈を挙げているが、「法華の万法一如と云ふは十界の惣名也」として「界界の一念三千は即ち万法の本法にして、過去の一念三千も、現在の一念三千も、乃至未来の一念三千も全く一味平等にして、異なることなければ如と云ふ也。
如と云ふは一味不異と釈する是れ也」(定二一九〇頁)と述べて「万法は一の如に帰して心性真如の法」という義を取っている。
『法華和讃』に「万法一如と明すにぞ 善悪更に二つなき 諸法実相と説くにこそ 十界共に一理なれ」と賛じている。
しかし、これらの諸書は日蓮聖人遺文としては疑義が呈せられている。
《『遺文辞典』教学篇「万法一如」の項》