妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

口伝【修法】

くでん #1019

口伝【修法】

くでん

くちづたえ。 書伝に対して、言語をもって伝えること。
秘奥の義等を文字に表さずに口で伝え授けるをいう。 俗に「ロイ」と呼ばれる。
日蓮聖人は『法華真言勝劣』(定三〇四頁)で、説に対する人師の私意己義による口伝を排している。 ただし経文に正しい義のあるのは「口伝相承」「面授口決」「口決相承」として正しさを強調されている。
だが聖人滅後、各門流が中古天台の口伝法門の影響を受けて、口伝そのものに重きをおいたため種々の弊害が生じた。
祈祷修法における「口伝」は、修練体得したことが文字に表現できえないこと、また苦修練行の結果得たものは軽々しく文字に残すより自己の認許した少数の修行者にのみ口伝し、会得させるのが普通で、相伝書の「ロイ有リ」も苦修練行を前提とした強烈な信仰心をもって自得することで、法門の口伝とは意味が異る。
身延日意は「口伝とは成仏得脱のためにある」といっている。
《『遺文辞典』歴史篇「口伝」の項、『日蓮辞典』「口伝」の項》

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