妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

七面邪神説

しちめんじゃしんせつ #100

七面邪神説

しちめんじゃしんせつ


身延除歴妙乗院日唱(-一七七七)が唱えたという。
安永五年(一七七六)一〇月一一日、七面山の堂宇悉く焼失し、参籠の人々が多数焼死するという悲しむべき災厄が起った。 この身延貫主日唱が七面大明神を邪神と称し、焼失をかえって悦ぶかに見えたことが西谷檀林方の怒りをかい、騒動に発展し、その結果日唱は牢死し、身延の歴世を除かれたという。
しかし当の記録は西谷檀林方が自分達に都合のよいように叙述したものだけが残り、日唱のものはまったく残されていないのでの真相は明らかではない。
日唱が七面邪神説を唱えたという前提にたつとするならば、それは身延山久遠寺を始めとする諸寺において、諸尊の別勧請が盛んになされ信仰対象の多面化がみられるなかで、ややもすれば純粋な信仰の中心を見失わしめるような傾向を憂い、その矯正を志したものでもあろうか。
因みに身延山久遠寺に一軸だけ所蔵される日唱の本尊には、七面大明神が勧請されている。

【補記】日唱は身延及び飯高檀林等を除歴されたままだったが、平成二八年(二〇一六)二月一日付で、身延山久遠寺九二世内野日総代に復歴された。

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