十宝山
十宝山
じっぽうせん
『華厳経』(大方広仏華厳経〈六十華厳〉巻第二七、「十地品」)に記される十山。
華厳経はこの十宝山王を初歓喜地より第十法雲地に至るまでの十地の菩薩の徳用に譬えている。
雪山は一切の薬草を集め(歓喜地)、香山は一切の香を集め(離垢地)、軻梨羅山は宝から成り、諸の妙華を集め(明地)、仙聖山は宝から成り、多く五通の聖人がいて(焔地)、由乾陀山は宝から成り、夜叉大神が集まり(難勝地)、馬耳山は宝から成り、衆の妙果を集め(現前地)、尼民陀羅山は宝から成り、一切の大力の龍神を集め(遠行地)、斫迦羅山は宝から成り、心自在の者を集め(不動地)、宿王山は宝から成り、大神力の諸の阿修羅を集め(善慧地)、および須弥山は宝から成り、諸の天神を集める(法雲地)。
《『遺文辞典』歴史篇「十宝山」の項》