妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

初転法輪の弁

しょてんぼうりんのべん #845

初転法輪の弁

しょてんぼうりんのべん

繰り弁の一つ。
建長五年(一二五三)四月二八日、日蓮聖人が諸山遊学を終えて清澄山に帰り、道善房持仏堂において、最初の説法をする情景を語ったもので、後の法難の起因となる大切な弁である。
聖人は、同日朝旭森の山頂に立ち、昇る太陽を拝し題目を唱えて開宗の宣言をした。 そして、研鑽の末に得たの本懐を多くの人々に広める決意をし、その本意を説法するとなる。 本弁は説法聴聞のために集った人々、道善房・両親・地頭東条景信等に向かって、聖人は一五年間の研鑽と現実を直視した結果、仏法の道理と仏典の証拠、社会の現実を具備した妙法蓮華経の外に、末法の一切衆生を救う大法はない、という信念を述べ「念仏無間、禅天魔、眞言亡国、律国賊、諸宗無得道、法華独一成仏」と、四箇の格言を発表した。 これが景信の怒りに触れ、景信は聖人を殺害せんとしたが、師道善房の計らいにより、浄顕・義浄の法兄に守られて山を下りるという内容で、聖人の生涯の行動基盤となる確固たる信念を語り、その偉徳を信者に伝える弁である。

← 事典トップ