妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

佐渡御赦免の弁

さどごしゃめんのべん #598

佐渡御赦免の弁

さどごしゃめんのべん

繰り弁の一つ。
日蓮聖人佐渡流罪から四年目の文永一一年(一二七四)赦免されることになり、その赦免状を日朗が佐渡に届ける情景を語った段。
本弁は同年二月八日、執権北条時宗が「日蓮を赦さずば一門の滅亡近きにあり」という童子の夢を見て恐れ、二月一四日に突如赦免状が下りる。 宿屋光則(やどやみつのり)は日朗に佐渡まで届けさせる。 三月八日、佐渡小木(おぎ)の浜に着いた日朗は、一谷(さわ)に向う途中疲労のため夜道に迷ってしまう。 必死にに向って合掌し「御師匠様、日朗赦免状を持ちましてござる」と叫び続ける。 その聖人に仕えていた日興が、聖人の指図で最蓮房を送っての帰り道その声を聞き、声をたよりに日朗を見付け、無事聖人に赦免状を渡すことができる。 そして守護代の本重連にそれを差出し赦免となる。 聖人は配流の地で改宗した信者に、霊山にての面会を約してその信仰を励まし、三月一三日佐渡を出発するという内容で、日朗の渡島を通して、仏天の加護と、先師の艱難辛苦の弘通の姿、その偉徳とを信者に語る弁である。

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