仏祖一体論
仏祖一体論
ぶっそいったいろん
仏陀と祖師とが一体であるとみる説。
日蓮宗では釈迦仏と日蓮聖人を一体とする思想である。
もちろん単純に釈迦・日蓮一体をいうのではなく、そこには釈尊に対する本仏観、祖師の本地論に論及した上で、仏祖の一体を主張するわけで、一体という用語自体にも複雑な思考をはらんでいる。
八品日隆は本仏と本化上行日蓮に本因本果を論じながら「彼の久遠本因妙の釈尊の位と末法蓮師の位と一体なり」(私新抄)と末法下種本因妙論から仏祖一体を立てる。
富士大石寺派は久遠元初自受用報身の仏と日蓮聖人を同体とした仏祖一体論によって日蓮本仏論を形成している。
境持日通にも宗祖本仏論による仏祖同体の思想があり、一妙日導は本仏と本化を果位と因位に見なし、師弟同体を説かんとしている。
以上、日蓮宗の仏祖一体論は本仏論本化論から生起し、教学の中心に関わる問題となっている。