顕本寺(三重県桑名市)
顕本寺(三重県桑名市)
けんぽんじ
日蓮宗。
三重県桑名市萱町に所在。
もと大泉寺と称し伊勢国密教の重鎮として七堂伽藍を備え、支院多数を従えた大寺であった。
文明元年(一四六九)身延山一二世円教院日意巡錫の折、当山実成法師と法論三昼夜に及び折伏教化し、寺号を自栄山顕本寺と改称。実成も十如院日相と改め、日意を開山と仰ぎ、自ら第二世となった。
この折桑名市寿量寺も日意に帰伏し改宗した。
その後五世日実の代より寺運衰退し伽藍も荒廃、また洪水にも遇い宝物什物等も流失し一時衰頽期が続いたが、四日市管領水谷九左衛門は一四世に日透を招請し堂宇を修営し大いに外護した。
また領主松平定継も日透を城中に請じ法を聞き帰依し外護に努めた。
文政三年(一八二〇)回禄の難に遇い諸堂悉く焼失したが、三条公猶子二六世日顕が天保六年(一八三五)諸堂落成し旧観に復した。