阿闍梨【法式】
阿闍梨【法式】
あじゃり
(ācārya・pl:ācariya) の音写で、阿遮梨、阿遮梨耶などとも音訳し、軌範師、親教師、正行の意である。
もとはバラモン僧が弟子を養成する際に、ベーダの儀礼規則などを伝授する役の名称であったが、これが仏教教団でも取り入れられて、諸の規範を身をもって示し弟子を指導することのできる勝れた師範(教授)であるということを意味するようになった。
そして『四分律行事鈔』上之三によると、五種の阿闍梨をあげている。
即ち、出家・受戒・教授・受経・依止である。
つまり教団に於ける学問的、徳行的な意味での最高の位にある僧に対する敬称として使われている。
従って自ら阿闍梨号を称するなどは論外と言うべきものである。
なお『宗定法要式』(平成23年改訂再版 二七八頁)では、「法要においては、首座をはじめ諸役を勤める者をいう」とごく簡単に解説している。
《『日蓮辞典』『広説仏教語大辞典』『新版仏教学辞典』『岩波仏教辞典』「阿闍梨」の項》