金剛般若経
金剛般若経
こんごうはんにゃきょう
『金剛般若波羅蜜経』という。
また『金剛経』ともいう。
一巻で般若(智慧)の見地から一切法の空、無我を説き、とらわれを去って清浄の心に住すべきを説いた経文。
仏が舎衛城の祇樹給孤独園で須菩提の問に対し、我相・人相・衆生相・寿者相に住して布施持戒等の波羅蜜を行ずるも真の菩薩行とせず、無所入、無所住、無所得にして清浄の心を生ずれば、仏土もまた清浄なることを得、また清浄の心に往する時、一切の相を離れて法身如来を見ることを得と説く。
この訳に次の六種ある。
『金剛般若波羅蜜経』、姚秦羅什訳。
『金剛般若波羅蜜経』、元魏菩提流支訳。
『金剛般若波羅蜜経』、陳真諦訳。
『金剛能断般若波羅蜜経』、隋達摩笈多訳。
『能断金剛般若波羅蜜多経』、唐義浄訳。
『能断金剛般若波羅蜜多経』、唐玄奘訳。
また、この経の註釈書は多数あり、この経が広く読まれていたことを示している。
《『遺文辞典』歴史篇「金剛般若経」の項、『大蔵経全解説大事典』「〇二三五・金剛般若波羅蜜経」の項、『大乗経典解説事典』「般若部」、『仏書解説大辞典』「金剛般若波羅蜜経」の項》