速疾頓成
速疾頓成
そくしつとんじょう
疾く速やかに即座に成仏すること。
歴劫迂回に対する語。
爾前四十余年の諸経は無量無辺百千万億阿僧祇の劫数を経て成仏するのに対し、法華経では即身成仏すると説く。
法華経の開経である『無量義経』の十功徳品第三に「若し衆生あって是の経を聞くことを得るは、則ちこれ大利なり、所以は何ん、若し能く修行すれば必ず疾く無上菩提を成ずることを得ればなり。其れ衆生あって聞くことを得ざる者は、当に知るべし、是等はこれ大利を失えるなり。無量無辺不可思議阿僧祇劫を過ぐれども、終に無上菩提を成ずることを得ず。所以は何ん、菩提の大直道を知らざるが故に、険径を行くに留難多きが故なり」とある。
《『遺文辞典』教学篇「速疾頓成」の項》