視聴覚教育
視聴覚教育
しちょうかくきょういく
視聴覚教育という言葉が、初めて使われたのは一九三〇年代の終りのころで、アメリカが発祥の地であるといわれている。
日本では第二次世界大戦後一九四六年代からである。
教室での普通の授業は、教師と児童生徒との間に交流する各種のコミュニケーション(意味伝達の活動)の連続であるといえるが、その教育活動に教育機器を媒介とし、口や目や耳や手などの感性的手段を利用する教育的な方法である。
視聴覚教材を分類すると
(1)機械装置を必要としないもの―写真、絵、ポスター、図類、実物、標本、模型、紙芝居等。
(2)映像投映によるもの―スライド、実物投映、映画。
(3)音声を再生するもの―レコード、録音、有線放送、拡声装置。
(4)電波によるもの―ラジオ、テレビジョン等に分けることができるが、その他、掲示、展示、劇、見学、自作等とあげることができる。
このような教育過程を概括して次のように定義づけすることができる。
即ち「教育の過程において、視覚的、聴覚的な媒体を活用して、教育の効果を高めることである」つまり見たり聴いたりする方法を同時的に教育に導入して感性的認識と理性的認識との統一をもたらす計画的な教育方法なのである。
日本において視聴覚教育は、ラジオ学校放送によって、大きな躍進の時期に入ったが、テレビの発達によって、その教育利用はますます促進充実され今日に至っている。
殊にNHKによる教育放送は、幼稚園の段階から小・中・高に及んで、いわゆる「放送教育」として拡充されつつある。
宗教の世界においても、その教化、伝道、布教活動の有効な手段として、高く評価されて、いよいよ普遍化しつつあることは言うをまたない。
一般社会教育の面においても、視聴覚教材のライブラリーの発達と共に、その利用度は盛んとなりつつあるが、最近VTRの開発と共に、テレビの再視聴が容易となり、その活用度と範囲も拡がり、家庭の中まで浸透しつつある。
放送教育は、NHKのみならず、民間放送においても毎日、それぞれ放送され、その利用が盛んなことは世界で注目されている。
《第一法規『視聴覚教育指導事例集』・全国青少年教化協議会編『視聴覚教材のてびき』》