補処
補処
ふしょ
一生補処の略。
この生涯の間だけ迷いの生死の世界に縛られるだけで、次の生には仏となることができる地位。
次に生れるときは仏として生れることが約束され、現世には仏処を補って、最正覚を成ずる菩薩としての最高の位をいう。菩薩の位にあっては等覚の菩薩である。
『大日経疏』第六に「これは是れ一生所繋の菩薩なり。これより兜率天宮に上生し、次いで仏位を紹ぐが故に一生補処と名づくるなり」と解説している。
「補処の菩薩」とは将来成仏して前仏の位を補うべき菩薩のことであり、弥勒菩薩のことをとくにそのように称する。
《『遺文辞典』教学篇「補処」・歴史篇「弥勒菩薩」の項、『岩波仏教辞典』「補処」の項、『天台学辞典』「一生補処」「補処」の項》