五輪
五輪
ごりん
(1)「五輪五体」と言う場合、両臂・両膝・頭の五箇所が円形であるところから、五体のことを五輪という。
(2)密教の五大をさしていう。
即ち地大・水大・火大・風大・空大。
地大は方形で黄色、水大は円形で白色、火大は三角形で赤色、風大は半月形で黒色、空大は宝珠形で青色。
これは大日如来の三昧耶形で、五輪塔婆はこれを表したもの。
(3)金剛界の五智如来の住する五大月輪をいう。
五解脱輪ともいう。
(4)「五輪三昧」と言う場合、地輪・水輪・風輪・金沙輪・金剛輪を五輪という。
この場合、輪とは運転と摧碾の意味、三昧は正定という。
即ち行者が禅定三昧を修習するとき、必ず勇猛精進して惑業を摧破し、浅きより深きに至り、凡より聖に入ること、これが輪の意味である。
《『遺文辞典』教学篇「五輪」の項、『岩波仏教辞典』「五輪」の項》