綱要学会
綱要学会
こうようがっかい
日蓮聖人の御書拝読研鑽にあたり参考書の随一である『祖書綱要』全二三巻を出版した会の名称である。
この書は熊本本妙寺の一妙院日導(一七二四‐八九)が天明五年(一七八五)に書きあげた貴著であるが、長い間世に出なかった。
これを嘆いた金崎惠厚が明治三三年(一九〇〇)同志を結集して綱要学会をつくり、同三五年一〇月出版の浄業を完成した。
このことについては明治三三年二月九日付をもって大要次のような諭告が宗務院より全宗門に発せられている。
「祖書綱要ハ本宗三大宝策ノ一デアッテ本宗学海ノ船筏デアル。
然ルニコノ貴著ガ末ダニ刊行サレナイママニナッテイルノハ甚ダ遺憾デアル。
今般金崎惠厚等、篤学ノ緇素ヲ糾合シテ綱要学会ヲ組織シ、全二三巻ヲ発行セントシテイル。
篤学ノ緇素一本ヲ座上ニ具エ、日夜ニ本地ノ風光ニヒタルコトガデキルヨウ此ノ浄業ニ協力シテホシイ」と。
同書序文。
《牧口泰存・増田海円共纂『現行日蓮宗法令』(明治三八年版)》