神道同一鹹味抄
神道同一鹹味抄
しんとうどういつかんみしょう
三巻。
仏心院日珖著。
天正一八年(一五九〇)五月著。
本書は京都頂妙寺における『日本書紀』(神代巻)についての講述で、これを一如院日重(一五四九-一六二三)が筆録して上中下各三巻、合して六巻としたものである。
なお元禄元年(一六八八)一一月に刊行された。
まず本書は「折伏無用」の時なれば、神天上の法門の義を徹底せしめることは出来ないが、しかしその義を立てずとも当家の法門に叶う神道的説明ができるといい、謗法者の社には神住まざるがゆえに、参るも無用であると述べている。
次いで日本国は法華経流布の国で、天神七代は法華経によって得度し、天照大神・素盞鳴尊・稲田姫は共に法華経の守護神で、ことに後の二者は、提婆・竜女の即身成仏を実践したものとみなし、また三種の神器は、空仮中の三諦を表す妙法五字であると論じている。