妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

祈雨の弁

きうのべん #4296

祈雨の弁

きうのべん

繰り弁の一つ。
文永八年(一二七一)九月一二日の竜口法難の原因となるところから、文八と呼ばれる一三話のうちに含まれている。
同年四月から干魃が続き、幕府は六月一八日から七日極楽寺良観に雨乞いの祈祷を命じた。
日蓮聖人はその機を逃さず二五〇戒を持つ良観に手紙を出し、七日間で雨が降ったならば日蓮は良観の弟子となる。 もし七日で雨が降らないは日蓮の弟子となるように申し入れた。
良観は一二〇人の僧を集め七日七夜祈り続けたが、逆風ばかりであった。
良観は日蓮聖人にもう一週間の延期を申し入れたが、聖人は「一丈の堀をこへぬもの十丈二十丈のほりをこうべきか」と痛激した。 結果的には良観の一四日の修法のしはなかった。
聖人は弟子を連れ田辺ケ池で序品方便品信解品薬草喩品を読誦すると一面に雲が拡がり、三日三晩雨が降り続き、人々を干魃の苦しみから救った。
という内容を講談調に語る弁をいう。

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