妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

痔の神

じのかみ #4186

痔の神

じのかみ

秋山自雲霊神の略称である。 また痔病神ともいう。
痔疾平癒の利益がある神として主に名古屋以西、特に関西を中心に信仰が盛んである。
「秋山自雲」というのは、岡田孫左衛門という人の法号である。 彼は摂津川辺郡(現・南九州市)小浜村の産で、もと兵衛といい、一四歳にして江戸霊厳島の酒問屋岡田孫左衛門方に奉公し、のちにこの養子となって孫左衛門と改名した。 三八歳の質な痔疾にかかり、様々に治療したが効果なく、ついに髪をおろして浅草山谷の本寺にこもり、懺悔の唱題修行に専念した。 しかし全治に至らず、四五歳で没した。
臨終に際し、自分の死後、痔病に苦しむ人が題目を唱えたならば、必ずやこれを守護し平癒せしめようと遺言した。 これによって彼が本寺に葬られてから、人々が彼の前に参詣して痔病平癒を祈願するようになったという。 のち故郷の小浜村本妙寺と京都東山の東漸寺に祀られるようになり、痔の神として信仰されるに至った。 法号をもって名とする由縁である。

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