りたいじゆう
理性を体とし事相を用とすること。
天台宗の理具論。
『法華玄義釈籤』(巻二)には「理体は差し、差は事用に約す」とある。
理体は三千法界であるから無差別の世界、事用は事相のゆえに変造差別の世界である。
天台宗の観心は行者の心に実相の理を観ずる性具の理観である。
行者の心が三千法界の理性を実相の理として観ずるのは理性本具(理具)に即して変造の三千(事具)を観るものである。
即ち衆生は迷に着して諸法の差別を見ているため、衆生の事妄を滅するために理に即して事を観ぜしめるのである。
《『遺文辞典』教学篇「理体即事相」「理体」「事相」の項》