法華神道秘訣
法華神道秘訣
ほっけしんとうひけつ
四巻、承慧日修『鎮守勧請覚悟要』一巻、仏心日珖『神道同一鹹味抄』六巻とならび、法華神道の三大書の一つにあげられる。
永正年間に円明日澄(一四四一-一五一〇)によって著されたといわれている。
第一巻では神天上法門を中心に法華神道説を述べ、第二巻では八幡大菩薩について記述し、第三巻では諸神について述べ、第四巻では法華神道の中心思想である三十番神について述べている。
またその起源については慈覚勧請説をとりながらも、日蓮宗独特のものを説き、法華神道の教理を示している。
本書は妙顕寺六世日具の『番神問答記』の説を強く受けついだといえる。
更に本書の著者について鈴木常耀は「法華神道秘訣の著者に就いて」(『大崎学報』八四号)を発表し、文中に円明日澄死後四八年にあたる永禄元年の文があることを指摘し、日澄の著とすることを疑問視している。