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池上御影造立之記

いけがみみえいぞうりゅうのき #3731

池上御影造立之記

いけがみみえいぞうりゅうのき

池上本門寺安置の日蓮聖人像の造立の記録。『宗全』一巻所収。
本木像は大正一四年(一九二五)の夏、日蓮宗宗宝調査委員稲田海素によって調査され、その胎内に遺骨唐金筒があり、像底に造立の次第が記されていることが知られた。
まず「胎内御遺骨唐金筒銘」をみると、この表側には南無妙法蓮華経の首題の左右に釈迦・多宝二尊が刻まれ、裏側には「弘安五年壬午十月十三日辰刻御遷化」と日蓮聖人の寂年を記し、大別当大国阿闍梨日朗と共に大施主として二人、散位大中臣宗仲・清原氏女との刻銘がある。 一方、「像底銘」は正応元年(一二八八)六月八日の日付で、敬白大願主として侍従公日浄・蓮華阿闍梨日持との名前と花押が記されている(ちなみに日付六月八日とは造立願主日持の父親の命日である)。
なお康永元年(一三四二)一〇月一三日には修が大願主大進阿闍梨日厳・大弐阿闍梨日大によって、応永九年(一四〇二)五月一五日には絵師静珍(花押)との記が横に書かれている。
この木像の造立の記録によると、日持・日浄が、大願主として御影を造立したのは正応元年とあるから日蓮聖人の七回忌にあたり、日厳・日大が修した康永元年は、聖滅六一年で、また絵師静珍の署名のある応永九年は、聖滅一二一年で、この頃までは六〇年ごとに、修または彩色したものとうかがえる。
山川智応『日蓮聖人研究』一巻》

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