よかわ
比叡山延暦寺の三塔の一つで山上の北方を占め別名北塔ともいう。
伝教大師最澄の時に東塔と西塔が開かれ、天長六年(八二九)慈覚大師円仁に至って横川が開かれた。
首楞厳院とも総称し、古来「横川」の俗称をもってよぶ。
日蓮聖人は嘉禎三年(一二三七)一六歳の時清澄寺で薙髪得度し、その後建長五年(一二五三)に至るまでの一〇余年間は修行修学の歳月を送っている。
その間の一時期は叡山に学んでいるが、これは清澄寺が叡山横川系の流れを汲む天台法華宗(台密)の寺院であったからであろう。
《『遺文辞典』歴史篇「横川」の項、『国史大辞典』一一巻「比叡山」の項》