本門寺(静岡県富士宮市北山)
本門寺(静岡県富士宮市北山)
ほんもんじ
日蓮宗大本山。
静岡県富士宮市に所在。
多宝富士山と号す。
旧本門宗で日蓮宗に合同した。
身延を離山した日興は、その後大石ケ原に草庵を結んで住した。
これが大石寺の濫觴(起源)である。
ここにあること数年、北山の地頭石川孫三郎能忠の請によって重須の地に移り、永仁六年(一二九八)二月一五日、石川能忠・南条時光の助力をえて御影堂・垂迹堂・本堂の三堂成って開堂供養を行い、本門寺と称した。
また日興はここに重須談所を開き、寂仙房日澄を学頭として門下を育成した。
日興滅後、当時の継承について日妙と日代が争い、康永二年(一三四三)日代は西山に赴き、大内安清の外護によって富士山本門寺を創した。
以来両寺は不和、また大石寺とも争ったが、江戸時代に入って和した。
しかし再び大石寺に二六世日寛が出て石山教学を確立し諸山と争うところがあり、当寺も大石寺とまったく快別するに至った。
なお当寺には日蓮聖人を始め日興らの本尊・消息が多数格護されている。
また諸堂はたびたび火災に遭って焼失したが、今なお盛んに整備されている。
《『日蓮辞典』「本門寺」の項(2)、『日興門流上代事典』「北山本門寺」の項、『国史大辞典』一二巻「本門寺(静岡・富士宮)」の項》