妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

本迹同異決

ほんじゃくどういけつ #3484

本迹同異決

ほんじゃくどういけつ

上下二巻。
円光日陣(一三三九-一四一九)の著述。
写本が鷲津本興寺にある。
『宗全』七巻・二三巻に収録。
応永四年(一三九七)日陣は本寺にて本迹勝劣義につき説法し、これにつき本寺日伝は一致義を説いて反駁し八ヵ年の論争が続いた。
日伝は応永一一年(一四〇四)一〇月三日叡山の学匠大智院の後援を求めて本迹一致の立場より五五箇条に渉る難勢を送り、同時に日陣を本寺より追放した。
これに対し応永一二年五月三日一書を著し回答したものが本書である。
日伝の立場は一々文々是真乃至知本迹一致、本迹雖殊不思議一、本中体等与迹不殊、等の文により宗章勝劣体章一致を主張した。
これに対し日陣はこれらは本迹の説相を混同したもので御書の本意は仏説の浅深を乱さない処にあり、本門寿量品の開迹顕本の説処、これら教相の勝劣をも体を立つと主張し、説必次第に約し浅深を立て、体章勝劣論を展開した。
日伝のいう二門は単なる教相上の前後の本迹であり、日陣のそれは久遠の法華経の体であり、今日の法華経のそれとは殊なるというのである。
つまり約の立場から本迹を論じ、当時の本迹論に画期的な視点を呈した功績が大である。

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