妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

本化聖典大辞林

ほんげせいてんだいじりん #3350

本化聖典大辞林

ほんげせいてんだいじりん

三巻。 田中智学(一八六一-一九三九)監修、山川智応(一八七九-一九五六)・長滝智大(一八七一-一九四四)が編輯の主任となり、大正九年(一九二〇)刊行。 師子王文庫発行。 日蓮聖人遺文の辞典で、大判三冊、三二〇〇頁より成る。
日蓮聖人遺文の今に伝わるものは四〇〇余篇にのぼるが、古来『録内啓蒙』を始め幾多の注釈書があったとはいえ、四〇〇余篇にわたって、その語句を網羅し、これに解説を加え、辞典として発表したものは未だかつてなかった。 智学は明治三九年(一九〇六)師子王文庫内に本化聖典究会を結成し、遺文辞典の編集を企てた。 多大の経済的苦難にも屈せず、実に一五年の歳月を費し遂に大正九年九月六日製版なり、同一二月一日発行、上中下三巻の刊行をなし遂げた。
一人の著作に関する辞典としては世界的に希有なもので、収める語句およそ一万七〇〇〇語、若干の語句の脱漏、執筆者によって解説の質的高下、また十分満足し得ない解説など、幾許かの欠陥も指摘し得るが、それにしても極めて有意義な学的文献であり、日蓮聖人研究者にとっての座右の書といっても過言ではない。

【補記】昭和四九年復刻出版、ついで昭和六三年その普及版が刊行された。 なお、記述の遺文数「四〇〇余篇」とは江戸期刊行の『録内御書』一四八篇と『録外御書』二五九篇を合わせた四〇七篇にもとづく概括表記である。

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