有始無始
有始無始
うしむし
有始とは始めがあり、時間的に有限であることをいう。
無始とは、その反対の語で、始めがないこと。
いくら時間的にさかのぼっても、その始点を知ることができない状態。
時間的にはかり知れない無限の遠い昔、久遠と同意である。
また始めがなく終りがないことを、無始無終といい、仏法では生命の永遠性をかくいう。
反対に始めがあり終りがあることを、有始有終といい、現実の有限の現象世界をさす。
しかし、その現象世界の根本主体をたずねれば、無限に即した有限としての働きであるといえる。
「我等一切衆生螻蟻蚊蝱等に至るまでみな無始無終の色心也。
衆生に於て有始有終と思ふは外道の僻見也」とある(定三二-三頁)。
《『遺文辞典』教学篇「有始無始」「無始無終」の項》