恵果
恵果
けいか
(七四五-八〇五)
「えか」とも。
中国唐代の僧。
真言付法の第七祖である。
姓は馬氏、京兆府照応(陜西省西安市臨潼区)に生れる。
幼少の頃より不空三蔵の門に入り、師事すること二〇有余年、三密四曼の秘奥を究め尽くし、長安青龍寺東塔院に住する。
ゆえに、青龍和尚とも号される。
代宗・徳宗・順宗の崇敬を受け、三朝の国師として、威徳朝野に高く、四衆の化を被るものすこぶる多く、空海も弟子の一人である。
空海は入唐後、永貞元年二月青龍寺に入り、恵果に謁し、のちに恵果より不空所伝の密義を悉く付属されている。
恵果は真言八祖中、中国最後の祖師で、密教史上すこぶる重要な位置を占め、代表的著述に『阿闍梨大曼荼羅灌頂儀軌』などがある。
恵果について日蓮聖人は、真言の系譜の中の代表的人物の一人として、あるいは空海の師であると『撰時抄』(定一〇三六頁)、『報恩抄』(定一二一一頁)に述べられている。
《『遺文辞典』歴史篇「恵果・慧果(けいか)」の項、『岩波仏教辞典』「恵果」の項》