庚申
庚申
こうしん
十干十二支の組合せの一つ。
庚申(かのえさる)に当る日には、特殊な禁忌や行事が行われた。
道教から起った説であるが、人間の体には、三尸(さんし)という三つの虫が潜んでいて、庚申の日ごとに天に昇り、その人の罪を天帝に告げるというので、その夜には守庚申といって眠らずに身を慎んだという。
わが国でも平安時代から宮庭貴族の間で守庚申の行事が行われていたが、その中身はむしろ遊興的なものであった。
室町時代頃から、仏教に導入されて庚申の供養塔などが造立され、村々の講仲間が庚申様と呼んで、初期には山王二一社や阿弥陀三尊、江戸時代に至っては、青面金剛などを祀って拝んだ。
更に神道により猿田彦に付会され、道祖神信仰にも接近した。
その外さまざまな神仏の名を挙げることができる。
わが宗では柴又の帝釈天が有名である。
獮猴(びこう)(大ざる)が帝釈天の使いといわれているのは申が猿に通じるところからの俗説である。
《『修験故事便覧』、『民俗の事典』、『摩訶止観』、『遺文辞典』歴史篇「庚申」の項》