妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

獅子身中の虫

しししんちゅうのむし #1960

獅子身中の虫

しししんちゅうのむし

「師子身中の虫」とも書く。
獅子の身中に生じて、獅子の肉を食いつくしてしまう虫。
仏法を破る者は外道にあらずして弟子の中にある。 正法を似非の法や法をもって内部から破壊する僧に譬える。
仁王経』の「三宝を護る者にして転(うた)た更に三宝を滅破せんこと獅子の身の蟲の自ら獅子を食(くら)うが如し、外道に非ず」を引き、「仏弟子の中に於て破国破仏法の者出来すべきか」(定一六六頁)と述べられ、有名な『蓮華面経』を引き「仏阿難に告げたまわく(略)唯獅子自ら諸の蟲を生じて自ら獅子の宍(にく)を食うが如し」と出して、「日蓮は真言・禅宗・浄土等の元祖を三蟲となづく。
天台宗の慈覚・安然・慧心等は法華経・伝教大師の獅子の身の中の三蟲なり。」(定一〇五一-二頁)と述べられている。
虫」「蝗蟲(いなむし)」などとも用いる。
《『遺文辞典』歴史篇「師子身中の虫」の項、『岩波辞典』「獅子(師子)身中の虫」の項》

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