三法印
三法印
さんぼういん
法印(ダルマ・ムドラー)とは仏教における真実の標識の意で仏教であることを証明しうる普遍的な規準をいう。
そして三法印とは『雑阿含経』巻一〇に説かれる
(1)諸行無常、一切行無常。すべての有為法は時間的存在である。
(2)諸法無我。すべてのもの(五蘊)には固有の実体的な本性はない。
(3)涅槃寂静。涅槃の境地は一切の矛盾を超越したしずけさである。
また一切行無常、一切行苦(すべての時間的存在で無常であるものは苦である)、一切法無我を三相ということもあり、これに涅槃寂静を加えて四法印ということもある。
また四法印に一切法空を加えると五法印になる。
『法華玄義』巻八上には三法印は小乗の法印であり、大乗ではただ諸法実相の一法印、一実相印のみあるとする。
《『遺文辞典』教学篇「諸行無常」の項、『岩波仏教辞典』「三法印」の項》