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在世の法華経

ざいせのほけきょう #1216

在世の法華経

ざいせのほけきょう

日蓮聖人が『法華取要抄』に「上より下に向って次第に之を読めば第一は菩薩、第二は二乗、第三は凡夫也」(定八一三頁)といわれた順読の法華経をいう。
法華経の迹門十四品を、第一章の序品から方便品・譬喩品と第十四章の安楽行品まで順序通りにこれを読めば、法華経は釈尊とその弟子たちを中心として展開されたものであることが解される。 方便品の略開三顕一は菩薩のための説法であり、方便品の広開三顕一以下人記品に至る八品の説法は声聞の弟子のためであり、またこの八品が仏在世の凡夫のためであることは、法師品冒頭に「薬王、汝是の大衆の中の無量の諸天・龍王・夜叉・乾闥婆・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩睺羅伽・人と非人と及び比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷の声聞を求むる者・辟支仏を求むる者・仏道を求むる者を見るや」と説かれていることから明らかである。
このように正宗分の立場に立って見ると、迹門の説法は釈尊在世の人々を正として展開されているのは明らかである。
このように迹門十四品の説法を順序通りに見て、仏の精神を把握する一般的常識的な法華経観を「在世の法華経」という。

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