四正勤
四正勤
ししょうごん
天台大師の『摩訶止観』に説かれ、証悟するための修行法門である七科三十七道品(また三十七覚支、三十七菩提分法とも称される)の中の、四念処に次いで修する行品。
小乗の四諦における道諦の中で示される。
「未生の悪は生ぜざらしむ・已生の悪は滅せしむ・未生の善は生ぜしむ・已生の善は増長せしむ」の四つをいい、『法界次第初門』中之下には「一に已生の悪に対して除断の為に勤めて精進す。
二に未生の悪に対して更に生ぜざらしめんが為に勤めて精進す。
三に未生の善に対して生ぜんが為に勤めて精進す。
四に已生の善に対して増長せしめん為に勤めて精進す」と見られる。
また四正勤と名付けられるのは、一心に精進してこの四法を行ずるということからで、よく懈怠を断ずる故に四正断、正しく身語意を策励する中において最勝なる故に四正勝、意中決定してこれを断行する故に四意断とも名付けられる。