四天王寺(大阪府大阪市)
四天王寺(大阪府大阪市)
してんのうじ
護世四天王寺のことで大阪市天王寺区に所在。
現在和宗総本山となっている。
古来、荒陵寺、敬田院、三津寺、難波の大寺とも呼ばれた。
用明天皇二年(五八七)聖徳太子が蘇我馬子と共に排仏派の物部守屋を討った際、苦戦したので『金光明最勝王経四天王品』により白膠木(ぬるで)製の四天王像を頭にいただき、誓いをたて遂に勝利した。
この報恩のため、守屋の旧領地、玉造岸上に当寺を創建し、五九三年、荒陵東(現在地)へ移転した。
日蓮聖人は当寺について遺文(定一三七八頁・一五五三頁)に解説されている。
聖人は建長二年(一二五〇)天王寺屋浄本の紹介で当寺へ赴かれ、太子廟に参籠したと伝える(『本化別頭仏祖統紀』。宝治二年説もある)。
なお三重県に同名同縁起の寺があるが真疑不明。
《『日本書紀』二一巻、『荒陵寺御手印縁起』、『帝王編年記』、『上宮法王帝説』、『遺文辞典』歴史篇「四天王寺」の項、『国史大辞典』六巻「四天王寺」の項》