喜多院(池上本成院)
喜多院(池上本成院)
きたいん
日蓮宗。
現称は、喜昇山本成院といい、旧称を北之坊ともいう。
東京都大田区池上にあり、旧本寺は池上本門寺である。
『本化別頭仏祖統紀』に「初め宗仲小築を構えて昭尊者を持つ、大成弁院是なり。
又向尊者を待つ。
喜多院是也」とあるように、佐渡阿闍梨日向に、池上宗仲が庵室として供したものが喜多院で、本成院の初めであると伝えられている。
当時池上北谷の地、桐ケ谷北の端道々女木(とどめき)という所にあり、北之坊といわれ、のち、喜多院と呼ばれた。
日舜の代に東谷にあった本成坊が廃坊となり、それと合併して再興された。
宝永年間(一七〇四-一一)に火災に遭い、現在の地に移った。
享保年間(一七一六-三六)一五世日実の代より本成坊と呼ばれるようになった。
安立院日向を初祖とし、慶長年間(一五九六-一五)に大補修をした蓮乗院日尊(池上本門寺一三世)を、中興開基とする。
《東京都大田区教育委員会『大田区の寺院』》