喚鐘
喚鐘
かんしょう
梵鐘の小型のもので、半鐘とも飯鐘ともいわれ、堂内に吊して置いて法会等の行事の時に開始の合図などに使用する。
鳴鐘法に「四十下」「五十四下」の二法がある(宗定法要式 平成23年改訂再版 二四〇頁)。
古来から鐘の大きさによって名称を区別しているが、『日本歴史大辞典』第四巻「鐘」の項によれば、梵鐘は口径五四
(センチ)(メートル)(一尺八寸)以上のもの、半鐘は口径五一(センチ)(メートル)(一尺七寸)以下のもの、喚鐘は口径三〇
(センチ)(メートル)(一尺)以下のものとしている。
鐘の各部の名称は図を参照。池の間には銘文を彫り込む。
駒の爪は出張っている形が馬の爪に似ているところから名付けられたといわれている。
鐘の作られた時代によって撞座の位置が池の間や草の間の方へ寄っているものがある。
又、駒の爪の出張りが大きかったり、小さかったり変化している。
『充洽園礼誦儀記』の五方便に「鐘鼓鏧磬等ハ事ノ始ヲ報ジ終ヲ達シ」とあり、法華経提婆品には「鐘を推いて四方に告ぐ」とある。
浄土真宗では仏堂六物(仏室、厨子、出仏壇、鐘張附、喚鐘、撞鐘)の一つとして必ず備えるものとされている。
図版