妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

唯仏与仏

ゆいぶつよぶつ #1076

唯仏与仏

ゆいぶつよぶつ

「ただとのみ」と読み、法華経方便品十如是の直前に語られている。
とのみというのは、諸法実相を理解しうるものは仏だけだ、という意味であるから、釈尊の心には以外のものには法華経の教えは解らないという態があったことを意味している。
方便品ではこの後、舎利弗が釈尊の言葉を一心に信じますと表白した時に、一仏乗が説かれている。
伝教大師は『法華秀句』の「無問自説果分勝三」で方便品の「一切声聞辟支仏所不能知」や「唯仏与仏」などの経文によって法華経は諸経の不可説とする果分を説いた経であると讃嘆し、日蓮聖人は「法華経と申す御経は一代聖教には似るべくもなき御経にて、而も唯仏与仏とて仏と仏とのみこそしろしめされて、等覚已下乃至凡夫は叶はぬ事に候へ。されば龍樹菩薩の大論には仏已下はただ信じて仏になるべしと見えて候」(定一八一〇頁)と信心を勧めておられる。
《『遺文辞典』教学篇「唯仏与仏」の項》

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