べつりずいえん
但理随縁ともいう。
円理随縁の対で、別教の随縁説をいう。
理である真如が縁に随って事である万有を生起するということ。
中国天台山家派の知礼が三千即三諦、事・理の即一の根拠として『十不二門指要鈔』(大正四六・七一五頁)で主張するところである。
これに対し山外派は随縁は円教に限るとして、三千諸法を仮諦だけに属せしめる。
日本では五大院安然が早くもこれを指摘し、別教では随縁後の万有と真如との不即を説くが、円教では湛然の『金剛錍論』に明らかなように、相即を説くとして、両教の随縁説の相違を論じた。