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一遍上人語録

いっぺんしょうにんごろく #72

一遍上人語録

いっぺんしょうにんごろく

時宗の祖一遍智真(一二三九-八九)の言行録である。 上下二巻、遊行五二代一海(一六八八-一七六六)編。
一遍聖絵』『一遍上人絵詞伝』や、門人持阿の編した『播州法語集』(金沢文庫所蔵)、『一遍念仏法語』(高野山金剛三昧院所蔵)等の伝存した消息法語類を整・編集したもの。
本書は宝暦初年(一七五一)頃集録せられ、小林宗兵衛(円意)によって宝暦一三年(一七六三)に開板された。 これは上巻三〇丁、下巻四六丁のものである。 のち焼失し、明和七年(一七七〇)秋と文化八年(一八一一)一〇月との前後三にわたって開板されている。
宝暦版を全面的に改訂して上梓されて明和版は、文化版と内容的には全く同一のもので、上巻四三丁、下巻五八丁からなる。
本書の内容は上巻の巻初に総論的な意味を有する「別願和讃」と「百利口語」をのせており、以下「誓願偈文」「時衆制誡」「道具秘釈」、消息・法語、御遺誡、偈頌・和歌の順に収められている。 下巻には一遍の門弟が直接師のことばとして耳にし、伝承されている伝聞の詞を集めた「門人伝説」が収められている。
刊本としては岩波書店の日本思想大系一〇『法然一遍』に収められている。
《『史大辞典』一巻「一遍上人語録」の項》

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