妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

一生成仏

いっしようじょうぶつ #60

一生成仏

いっしようじょうぶつ

凡夫の一生のうちに成仏すること。
聖人の遺文『一生成仏鈔』に、「善悪に付て起り起る処の念心の当体を指て、是れ妙法の体と説き宣べたる経王なれば、成仏の直道とは云ふなり。 此旨を深く信じて妙法蓮華経と唱へば、一生成仏更に疑あるべからず」(定四四頁)とある。 この遺文は真偽未決の書で天台流の観心的解釈に注意しなければならないが、述べんとするところは、己心即妙法の観心に徹し、南無妙法蓮華経と信持口唱すれば未来後生をまたず、一生のうちに即身成仏できるということである。 『一念三千法門』でいう「一生に証得するが故に一生妙覚」(定二〇四〇頁)、『真言宗私見聞』の「一生入妙覚」(定二〇八二頁)も同様の義である。
一生成仏、一生入妙覚は法華による即身成仏をいうのであり、他宗他経には一念三千の義がない故に一生の成仏はあり得ないとする。
《『遺文辞典』教学篇「一生成仏」の項》

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