但信無解
但信無解
たんしんむげ
法華経信仰のあり方をいう。
『法華題目鈔』に「夫仏道に入る根本は信をもて本とす」(定三九二頁)と述べられているように、仏道の根本は信にある。
法華経譬喩品には「信を以て入ることを得る」と説かれ、日蓮聖人は信に仏道成就の有無を論じられた。なかでも信と解の対比の中で信の重要性を強調されることが多い。
『顕謗法鈔』には謗法に信・解の四句を分別し、解の有無にかかわらず不信は必ず謗法であることを明かされている。
同様の文脈は『法華題目鈔』『四信五品鈔』『曽谷入道殿御返事』等にもみられ、義理を知らずとも法華経信仰によって自然に利益を得るとされる。
末代における法華経信仰は題目五字の受持であり、これによる自然利益の功徳は耆婆の妙薬・小兒の受乳等に譬えられる。