龍宮
龍宮
りゅうぐう
竜殿・竜宮城ともいう。
竜王の住む宮殿のことで、竜王の神力によって水底または水上に化作されるという。
『長阿含経』には「大海の底に娑伽羅龍王の宮殿あり、縦広八万由旬、七重の宮牆、七重の欄楯等あり、皆七宝を以て荘厳せらる」と説かれている。
法華経提婆品にも娑竭羅竜宮とあり、娑竭羅竜王の宮殿として説かれる。
また龍樹菩薩伝には、龍樹が仏法の奥義を知ろうとして苦悩していた時、これを見た大竜菩薩は龍樹を大海の竜宮に案内し、七宝蔵の中から大乗経典を与えたと説かれ、竜種属の宮殿として于闐国の西八百里にあるといい、諸説一定していない。
《『遺文辞典』歴史篇「龍宮」の項、『岩波仏教辞典』「竜宮」の項》