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鬼蛇

きだ #5305

鬼蛇

きだ

人類発生以来古今東西の別なく鬼神蛇竜に対する恐怖感より発した伝承は無数にあり、法華経にも散見される。
八竜王・鬼子母神・鳩槃荼・富単那・毘陀羅等この類であり、畜生界・修羅界に属する。
法華験家訓蒙』によれば鬼は梵語の「訶利」の訳で、常人の眼には見えず、人に少利巨害を与えるもので、大別して夜叉鬼、鳩槃荼鬼、乾闥鬼、蛇竜があり、各々百千万の眷族を有する。
この鬼蛇の類が人に托する(つく)場合はその患者の挙動が常人と異なり、甚だしく奇嬌狂態を示すので、冷静に確かめるべきとして、その著相を詳細に分別している。
しかし要は師の経信念によるべきで、特に死霊生霊と混同してはいけないとある。
『顕妙鈔』の厄神段・咀段にはその遠離法・退散法等が示されているが、同鈔でも大信力をもって本化の正法に帰入せしめ、あるいは悉退散せしめることが肝要であると示している。
《『法華験家訓蒙』、『顕妙鈔』厄神段・咀段》

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